MPP-300Z・MPP-300 マイクロピック&プレースシステム
ピコリットルスケールをコントロールし、1細胞・微粒子を簡単にトランスファー
- 細胞など微小標的を個別に吸引採取(ピック)して別の場所へ吐出配置(プレース)
- 電気浸透流駆動の小型ポンプをピペット部に内蔵したPicoPipetを利用
- 顕微鏡で観察しながらのマニュアル式操作
- 直感的な操作で、熟練の必要なし
- ピコリットルスケールの液体を吸ったり吐いたり止めたりすることが可能
製品説明
アプリケーション
非接着状態の微小物のピックアンドプレース・トランスファー ※対象 5μm以上
– 顕微鏡観察下で、簡単に連続マニュアル操作が可能 –
- シングル細胞(1細胞)、細胞コロニー
- ディッシュ・プレート・スライドガラスなどからピックアップして別の場所へ吐出
- PCRチューブへも目で確認しながら吐出が可能
- マイクロデバイス上の1細胞もピックアップ可能 (例:腫瘍細胞(CTC)の採取)
- 微小組織・微小生物(植物組織、藻類、酵母、カビ、寄生虫など)
- マイクロドロップ
- タンパク質の結晶
- 金属粒
微量塗布・マイクロスポッティング(ピコリットルスケール)
製品構成
MPP-300Z マイクロピック&プレース CompassZ システム
- 1-CONTHR-3:PicoPipet コントローラー
- 1-PPD-SP:PicoPipet ピペット部
- 1-PPH4:PicoPipet ホルダー 40mm
- 3-OMN-Z1:CompassZ Zrobo搭載モニター顕微鏡
- 1-TKRK-C1:Zroboコントローラー
- 1-XYZJ-2:ジョイスティックマニピュレーター
MPP-300 マイクロピック&プレース 標準システム
- 1-CONTHR-3:PicoPipet コントローラー
- 1-PPD-SP:PicoPipet ピペット部
- 1-PPH4:PicoPipet ホルダー 40mm
- 3-OMN-N1:Compass モニター顕微鏡
- 1-XYZJ-2:ジョイスティックマニピュレーター
各構成品
PicoPipet コントローラー(1-CONTHR-3)とPicoPipet ピペット部(1-PPD-SP)
PicoPipetは、「電気浸透流」駆動の小型ポンプをピペット部に内蔵した超微量電子制御ピペットです。電気浸透流ポンプの利用により、ピペット部はわずか10gと軽量化され、無脈動に極微少流量を自由自在にコントロールすることが可能となりました。
- 簡単なダイヤル操作で、スムースな吸引・保持・吐出が可能です。
- 流速範囲は、1nL-5μL/分です。
- ピペット部先端に取替え可能なガラスチップを取り付けて操作します。
- ピペット部をマイクロマニピュレーターに取り付けて操作します。(対象の大きさにより、手で持って操作することも可能です。)
PicoPipet ホルダー 40mm(1-PPH4)
PicoPipetホルダーは、PicoPipetピペット部を保持し、マイクロマニピュレーターに取り付けるための専用ホルダーです。
軽量で、操作コントロールがしやすいつくりになっています。
また、ピペット部の保持角度を自由に変えられるので、固定位置を柔軟に変えることが可能です。
CompassZ Zrobo搭載モニター顕微鏡(3-OMN-Z1)とZroboコントローラー(1-TKRK-C1)
CompassZは、Compassの支柱部分にZroboが搭載されたCompassモニター顕微鏡です。
Zroboコントローラーのタッチパネルを操作することで、PicoPipetピペット部を好きな高さへと移動させることができます。
CompassからCompassZへのバージョンアップも可能です。
Compass モニター顕微鏡(3-OMN-N1)
Compassは、独自の模様体投影法を用いたモニター顕微鏡です。模様体投影法とは、シンプルな光学系ながらも、細胞のような透明な物体を高コントラストで立体的な観察を可能にする方法です。PicoPipetの利用に適したつくりとなっており、 効果的なマイクロピック&プレースを行うことができます。画面拡大率:52-425倍(対物約20倍相当)。
標準的な明視野照明 | Compassによる模様体投影法 |
ジョイスティックマニピュレーター(1-XYZJ-2)
ジョイスティックマニピュレーターは、手動タイプのマイクロマニピュレーターです。
ジョイスティックバーにより、PicoPipetピペット部をXY平面で直感的に動かせます。
組み込まれたブラケット部を利用して形状を変えることができ、倒立顕微鏡や実体顕微鏡によって、形を変更して利用できます。
参考動画
MPP-300Z・8連PCR用チューブホルダー(1-PCR8T-1)・S字型ガラスチップ
CompassZ Zrobo搭載顕微鏡で観察しながら、スライドガラス上の微小サンプルを1個吸引して、PCRチューブ内へ移動・吐出しています。
MPP-300・ストレート型ガラスチップ
Compassモニター顕微鏡で観察しながら、微小サンプルを1個1個吸引して、狙った場所へ1個1個吐出しています(ガラスチップはストレート型を使用)。