株化細胞のアプリケーション例と測定実績
株化細胞のアプリケーション例と測定実績
アプリケーション
アプリケーション例
角化細胞の正確な細胞数及び生存率の測定
本データはCASY TT(旧機種)のデモンストレーションで得られたものです。CASYの高い再現性、迅速かつ容易なサンプル調製、そして簡単な生死判定に関する能力を確認するために実施されました。
簡単な概要説明の後、DSM Nutritional Products, R&D Personal Care, Kaiseraugst, SwitzerlandのKerstin SchenkとEliane Wandelerにより実験が行われました。
細胞種:角化細胞
測定条件:150 µmキャピラリーを使用し400 µlを3回測定。X軸スケール:0~40 µm、希釈係数:102
測定結果のグラフはCASYworX(旧バージョンの解析ソフトウェア)にて作成した。
Fig. 1:角化細胞を6回にわたり測定した結果の重ね合わせ画像。 1細胞のピーク:16.59µm 1細胞の平均体積: 2.4 X 10^3 fl
Fig. 2: バイオマスの視覚化。細胞体積と細胞サイズのグラフにより細胞凝集体(オレンジ色のエリア)のバイオマスを表示。
測定を繰り返した際の標準偏差
サンプル | 凝集指数 | 生細胞 cells/mL | 全細胞合計 cells/mL | 生存率 % | ピーク径 µm |
1回目 | 情報なし | 477500 | 556000 | 85.88 | 16.68 |
2回目 | 情報なし | 454200 | 525500 | 86.44 | 16.38 |
3回目 | 情報なし | 478500 | 550300 | 86.94 | 16.52 |
4回目 | 情報なし | 446800 | 519900 | 85.9 | 16.81 |
5回目 | 情報なし | 460000 | 532300 | 86.4 | 16.63 |
6回目 | 情報なし | 440400 | 513100 | 85.8 | 16.49 |
1~6回目 | 凝集指数 | 生細胞 cells/mL | 全細胞合計 cells/mL | 生存率 % | ピーク径 µm |
平均 | 情報なし | 459567 | 532850 | 86.23 | 16.59 |
標準偏差 | 情報なし | 14373 | 15559 | 0.41 | 0.1 |
標準偏差 % | 情報なし | 3.13 % | 2.92 % | 0.47 % | 0.84 % |
細胞凝集コントロールを加味した標準偏差
サンプル | 凝集指数 | 生細胞 cells/mL | 全細胞合計 cells/mL | 生存率 % |
1回目 | 1.273 | 607900 | 686400 | 88.6 |
2回目 | 1.266 | 575000 | 646300 | 86.4 |
3回目 | 1.315 | 629200 | 701100 | 89.7 |
4回目 | 1.335 | 596500 | 669600 | 89.1 |
5回目 | 1.314 | 604400 | 676700 | 89.3 |
6回目 | 1.269 | 558800 | 631600 | 88.5 |
1~6回目 | 1.30 | 生細胞 cells/mL | 全細胞合計 cells/mL | 生存率 % |
平均 | 0.03 | 595300 | 668617 | 88.60 |
標準偏差 | 0.03 | 22864 | 23473 | 1.06 |
標準偏差 % | 2.08 % | 3.84 | 3.51 | 1.20 % |
CASYの持つ高い再現性が下記の通り確認できました。
細胞数測定の標準偏差:3.9%以下
細胞生存率標準偏差:1.2%以下
生細胞平均サイズ標準偏差:0.84%以下
短時間で簡単なサンプル準備工程と測定が行われました。細胞屑・生細胞・死細胞を染色の必要なく簡便に区別し、図1のようにサイズ分布によりプロットし、統計処理しました。
図2のとおりバイオマスをグラフ化することにより凝集体の視覚化が容易にでき、統計的評価において正確な細胞数測定が可能となりました。
バキュロウイルス感染SF9細胞の細胞体積モニタリング
バキュロウイルス感染時、SF9細胞の細胞体積は大きく変化します。感染前(赤)の細胞の直径は約15µmですが、感染中(緑)の細胞サイズは19µm以上まで増大します。
CASYカウンター&アナライザーを使うことで体積の変化をモニタリングできるだけでなく、細胞が破裂する前に感染を止めることができるよう、プロセスを標準化することも可能です。
測定実績と測定時の基本的な設定
エレクトロポレーション
■ 培養細胞
- 初代培養細胞
- iPS細胞・ES細胞・幹細胞
- オルガノイド
- 株化細胞
- 培養細胞(NEPA Porator)
- 付着状態の細胞
■ In Vivo マウス・ラット
- 受精卵(TAKE法)
- 受精卵(i-GONAD/r-GONAD法)
- In Utero胎児
- Ex Utero培養胚
- 脳・脳切片・培養脳組織
- 網膜・角膜・脊髄・坐骨神経
- 肺・脾臓・肝臓・腎臓・胃・腸
- 膵臓・ランゲルハンス島
- 精巣・卵巣・前立腺・生殖腺・子宮
- 筋肉・皮膚・関節・軟骨・腫瘍・その他
■ In Vivo その他の動物
- ウシ・ブタ・その他の動物の受精卵
- ハムスターi-GONAD法
- サル皮膚
- ニワトリ(In Ovo・その他)
- ゼブラフィッシュ・その他の魚
- 昆虫・その他
■ 植物細胞・藻類
- 植物細胞
- 藻類
■ エクソソーム
- エクソソーム
■ バクテリア・酵母・菌類
- 大腸菌・バクテリア(細菌)
- 酵母・菌類
- 大腸菌・バクテリア・酵母・菌類(NEPA Porator)
ドラッグデリバリー・遺伝子導入
■ ナノ粒子作製
- 概要
- 脂質ナノ粒子(LNPs)
- 脂質ナノ粒子 (LNPs) のスケールアップ
- リポソーム
- ポリマーナノ粒子
- T細胞への遺伝子導入
- 造血幹細胞への遺伝子導入
■ 超音波(ソノポレーション・FUS)
- 遺伝子導入の概要
- 脳
- 肝臓・皮膚・その他
- 心臓
- 培養細胞
- 肺
- 筋肉
■ ジェットインジェクション
- マウス・ラットの皮膚
■ パーティクルデリバリー
- 植物
- 動物
■ マイクロインジェクション
- 植物細胞
電気式細胞融合
■ ハイブリドーマ作製
- モノクローナル抗体産生など
■ 卵子活性化
- 顕微授精(ICSI)の前・後の電気刺激など
■ 体細胞核移植
- クローン動物の作製
■ 四倍体胚の作出
- テトラプロイドキメラの作製など
■ その他
- リポソーム・プロトプラスト・酵母など
蛍光組織染色・in situ HCR
■ 蛍光組織染色
- 蛍光組織染色
■ in situ HCR
- Hybridization Chain Reaction
細胞分離
■ 幹細胞分取
- 幹細胞の分取・回収
- VIVANT-CELL®-Pot
1細胞回収・マイクロダイセクション
細胞凍結
細胞・微生物培養 (解析/計数/伸展/灌流)
■ 微生物ライブイメージング・解析
- 薬剤感受性試験
- 食品微生物学
■ リアルタイム細胞解析
- 細胞増殖
- 細胞遊走・創傷治癒
- 細胞毒性
- 細胞バリア機能
- 細胞変性(ウイルス学)
■ 細胞計数分析
- 株化細胞
- 幹細胞
- 初代培養細胞
- バクテリア
- 酵母
- 藻類・原虫
- 血液関連細胞
- その他
- 実験例:細胞毒性評価
- 実験例:藻類摂食率測定
■ 細胞伸展培養
- メカノトランスダクション
- 遺伝子発現
- 細胞接着
- 伸展活性化チャネル
- ナノマテリアル
■ 細胞灌流培養
- 加圧培養
- 薬剤応答
- 細胞分化・長期
- 蛍光観察
In vivo 超音波イメージング
卵振動培養
■ 卵子・胚盤胞
- 単為発生卵子および体細胞核移植胚 に由来する胚盤胞の効率的生産