CASY セルカウンター&アナライザー
ラベルフリー、正確、高い再現性
- 染色なしで簡単なサンプル調整
- 短時間(最短10秒)の測定
- 細胞体積に基づいた細胞数測定と凝集補正
- きわめて正確かつ再現性の高い細胞数・生存率測定
- 幅広い測定アプリケーション(動物細胞・酵母・バクテリアなど多用途)
- 細胞の品質管理(細胞残屑・生存率・サイズ分布)に最適
アプリケーション
細胞・微生物培養 (解析/計数/伸展/灌流)
- 幹細胞
幹細胞のアプリケーション例と測定実績
- 初代培養細胞
初代培養細胞のアプリケーション例と測定実績
- 株化細胞
株化細胞のアプリケーション例と測定実績
- 実験例:細胞毒性評価
抗がん剤併用時の細胞毒性評価
- 実験例:藻類摂食率測定
オオミジンコの藻類摂食率測定
- 藻類・原虫
藻類・原虫のアプリケーション例と測定実績
- バクテリア
バクテリアのアプリケーション例と測定実績
- 酵母
酵母のアプリケーション例と測定実績
- 血液関連細胞
PBMC・全血・赤血球などのアプリケーション例と測定実績
- その他
胞子・花粉・寄生虫のアプリケーション例と測定実績
製品説明
CASYセルカウンター&アナライザーは、様々な細胞の細胞数をカウントするための理想的なパートナーです。大きな幹細胞の凝集体から小さな酵母やバクテリアまで、様々なサイズの細胞に対応しています。CASYは正確かつ再現性が高く、サンプルの前処理は不要で、簡単に使用できます。迅速かつ低コストに細胞をカウントし、透明性のある結果とGMP/GLPに準拠した品質が得られます。
CASYの特長
- 最高の再現性と精度を実現
- サンプル調製不要で、簡単なオペレーション
- 低ランニングコストで迅速な測定
- 透明性の高い結果と品質管理
- 数千件の論文発表と導入実績
- GMP/GLPに準拠
- 21CFR Part 11モジュール(オプション)
測定原理
CASYは、キャピラリーで区切られた2本の電極間の導電率を測定します。細胞は、専用バッファーであるCASYtonに懸濁されます。測定中、キャピラリーを通過する細胞は電気パルスを発生します。パルスのの強度は細胞の体積と直接相関しているため、キャピラリーを通過する各細胞の体積を検出することができます。
私たちは、GMP/GLP水準をを必要とする何百というお客様に対して、定期的に最大±2%以下の測定誤差を保証しています。
電子電流排除法(Electronic Current Exclusion)とパルスフィールド解析(Pulse Field Analysis 孔を通過する細胞のシグナルを1MHZで積分)を組み合わせた、CASY独自の優れた測定技術により、染色やフォーカス位置などの影響を受けずに、正確に生存率を判定することが可能です。
細胞膜が電流の妨げとなるため、生細胞は全体積で検出されます。
死細胞は細胞質膜の抵抗がなくなり、より小さい核の体積が測定されるため、識別しやすくなっています。
凝集体の体積にも同様に、±2%の精度で測定します。凝集体を無視するか、あるいは凝集体のコントラストが低い画像にリングを描こうとする光学測定とは異なり、CASYは数学的に信頼のおける体積に基づいた凝集補正を行い、検出された各凝集体に何個のシングル細胞が収まるかを見ます。平均体積とサイズの情報により、例えばiPS細胞において、凝集度合いの変化に気づくことすら可能です。
CASYにより、幅広い細胞濃度において正確かつ再現性のある結果が得られます。唯一の限界は統計的有意性です。つまり、300個の細胞を測定する場合、1回の測定で1,000個以上、あるいは10,000個の細胞を数えるときと比較して、誤差と標準偏差はより高くなります。しかし非常に低濃度の細胞であっても、希少性が高い細胞であったり量が限られていたりする場合には、測定液量を最大3.6mlまで増やすだけで結果を改善することができます。
上図はケラチノサイトを6回測定し、その結果を比較したものです。結果を数値で見る前であっても、サイズ分布グラフを重ね合わせることで、再現性の高さがわかります。このようにCASYは、ユーザーや場所に依存しない高い再現性を持つため、バイオテクノロジーや製薬分野において、特に異なる拠点で作業を繰り返すに最適な装置です。
サイズの重要性ー細胞体積でわかること
体積ベースの細胞サイズ分布からは、単にサイズだけでなく、より多くの情報が得られます。
- 細胞均質性の度合い
- 凝集の特定と定量化
- 培地中の異なる細胞種を区別
- 細胞の状態
- コンタミネーションに対する警告
ピークの形状は、細胞の均質性を示します。
鋭いピークは、未刺激CD4 T細胞や臍帯血由来幹細胞のように、細胞が極めて均質であることを示します。
中型のピークは、線維芽細胞やラガーイーストを含む多くの細胞タイプで見られる、より一般的なタイプの分布です。
最後に、幅広いピークは、間葉系幹細胞(MSC)のような極めてヘテロジニアスな細胞で見られるサイズ分布です。
非対称なピークは細胞が凝集していることを示し、体積ベースの凝集補正を用いることで簡単に解析できます。
細胞の大きさの変化を極めて敏感にとらえることができます。
体積の増加:バキュロウイルス感染や飢餓など
体積の減少:浸透圧や処理の影響など
異なる細胞集団の混在を識別することも可能です。
高濃度・低濃度の細胞集団の混合(幹細胞とのコンタミネーションや望まない分化など)
同濃度の細胞集団
培地のコンタミネーションを判定するという、他のセルカウンターでは不可能と思われるようなことも、CASYなら可能です。想定外のサイズにピークがある場合(赤)には、純度の高い培地(緑)を測定し、コンタミネーションの有無を確認することができます。
使いやすいソフトウェア
- ユーザー管理 (3段階のユーザーレベル)
- 測定ごとの表示、複数測定結果の重ね合わせ解析、平均値の分析も可能
- テンプレート数は無制限
- 測定結果はデータベースで管理
- データの安全性
- 優れたレポートツール(カスタマイズ可能)
- メタデータ、プライマリデータへの簡単なアクセスとエクスポート
- ウィザードによるユーザーサポート(スタートアップやシャットダウンのガイドなど)
- アクティブディレクトリによるユーザー管理(オプション)
- 21 CFR Part 11に対応(オプション)