ECIS® Z-Theta リアルタイム細胞解析装置

ECIS^® Z-Thetaは、electric cell-substrate impedance sensing （ECIS）技術を用いて、細胞挙動のリアルタイム測定を非侵襲的に行うことができます。パターニングされた金電極に交流電流を流すと、電位が発生し、その電位を測定します。細胞により電極が覆われると、細胞の形態に応じて電流が阻害されます。

細胞機能を刺激すると、細胞の形態に応じた反応が起こり、インピーダンスが変化し、定量的な差異が明らかになります。ECIS^® Z-Thetaは、この複雑なインピーダンスを直列抵抗とキャパシタンスに変換し、細胞の挙動をより正確にデータ化できるため、細胞インピーダンスに基づくアッセイの発展形となっています。

• 細胞増殖、形態、バリア機能、付着力などを自動計測
• 16または96ウェル
• 幅広い交流周波数から選択可能*。
• インキュベーター条件下でリアルタイムにデータを記録・可視化
• 長期間のデータ収集が可能
• 非侵襲的かつラベルフリー
• 高い再現性
• ユーザーフレンドリーなソフトウェア
• CSV、Excel、グラフィック（jpg、tif）でデータ出力可能
• 複数のアレイを選択可能

*  ECIS^® Z-Thetaは、100～64,000Hzの交流周波数を使用して、細胞レイヤーの透過性、細胞下の狭窄流、膜容量の測定など、細胞挙動の経時的変化を計算します。また、電極のサイズやアレイのパターンを複数選択できるため、小さな細胞集団の微妙な変化から細胞増殖のような広範囲の集団変化まで、形態的変化を検出することが可能です。

• 16または96ウェルステーション
• 外部コントロールモジュール
• ノートPC
• ECIS制御、収集、表示ソフトウェア
• 自動細胞移動およびエレクトロポレーション用の高架式フィールドモジュール（EFM)
• 8ウェル電極アレイ12枚および96ウェル電極アレイ6枚（消耗品）

ECIS® (Electric Cell-substrate Impedance Sensing) は、組織培養における細胞の挙動を研究するためのリアルタイム、ラベルフリー、インピーダンスベースの手法です。これには、単層バリア機能、細胞の成長速度および生存率、創傷治癒時の移動、および細胞の細胞骨格によって命令されるその他の動作が含まれます。ECIS®は、内皮単層膜の透過性測定、動物実験に代わるin vitro毒性試験、がん細胞の浸潤性、現代創薬のためのGPCRを含むシグナル伝達など、多くの研究に応用されています。

ECIS®は、ECISアレイの底部にある電極パターンを横切って印加される小さな非侵襲的な交流（I）を使用しています（直流は使用できません）。この結果、電極間に電位（V）が発生し、装置で測定されます。インピーダンス（Z）は、オームの法則 Z = V/Iで決定されます。

ECISアレイに細胞が加わって電極に付着すると、細胞は絶縁体として働き、インピーダンスを増加させます。細胞が増殖して電極を覆うようになると、電極を覆う細胞の数、形態、付着の性質に関連した方法で電流が阻害されます。細胞が刺激を受けてその機能を変化させると、それに伴う細胞の形態変化によりインピーダンスが変化します。データはインピーダンス対時間の形式で生成されます。

• 電極付きウェルプレートは品質管理のためシリアル番号を付与
• 周波数：100-64,000 Hz
• 電源：～100ワット、 120/240 V AC
• 16ウェルステーション寸法：15.2 x 12.7 x 7.6 cm
• 96ウェルステーション寸法： 25.1 x 17.5 x 6 cm
• コントローラー寸法：43.8 x 49.5 x 20.3 cm
• USBケーブルにてPCと接続
• OS：ウインドウズ10