※本キットを使用するためには、ナノ医薬作製装置 NanoAssemblr® Spark™とそのカートリッジもしくはNanoAssemblr® Ignite™とそのカートリッジが必要です。Spark™とIgnite™についてはこちらのページをご覧ください。
NA-SP-GTM | GenVoy-ILM™ T Cell キット mRNA用 ・Lipid Mix, 90 μL ・Formulation Buffer 1 (10X), 30 μL ・Formulation Buffer 2, 900 μL ・Apolipoprotein-E4 (ApoE), 50 μg |
Spark™向け |
NA-SP-GTM-CA5 | GenVoy-ILM™ T Cell キット mRNA用 マイクロ流体カートリッジ Spark用 5枚付 ・Lipid Mix, 90 μL ・Formulation Buffer 1 (10X), 30 μL ・Formulation Buffer 2, 900 μL ・Apolipoprotein-E4 (ApoE), 50 μg ・NanoAssembor® Spark™カートリッジ 5枚 |
Spark™向け |
NA-GVI-T3 | GenVoy-ILM™ T Cell キット mRNA用 3ml ・Lipid Mix, 3 mL ・Formulation Buffer (10X), 2 mL ・Dilution Buffer (10X), 40 mL ・Cryopreservation Buffer (2X), 3 mL ・Apolipoprotein-E3 (ApoE), 500 μg |
Ignite™向け |
NA-GVI-T6 | GenVoy-ILM™ T Cell キット mRNA用 6ml ・Lipid Mix, 6 mL ・Formulation Buffer (10X), 4 mL ・Dilution Buffer (10X), 80 mL ・Cryopreservation Buffer (2X), 6 mL ・Apolipoprotein-E3 (ApoE), 500 μg x 2 |
Ignite™向け |
GenVoy-ILM™ T Cellキット mRNA用は、活性化されたプライマリーヒトT細胞へのmRNAやCas9 mRNA/sgRNAの導入に最適化されています。
T細胞はフレッシュな細胞でも凍結T細胞でも構いません。簡単なプロトコルで、誰でも高導入効率・高生存率を実現することができます。
本キットによる遺伝子導入は、臨床に応用できる手法であり、更に作製スケールの大幅な変更にも対応しています。そのため、T細胞治療の開発に最適な遺伝子導入・ゲノム編集を行うことが可能です。
● | T細胞への高い導入効率と高い生存率 |
● | 探索からプレクリニカルまでのスケールに対応 |
● | 標準的なT細胞製造ワークフロー |
● | 最小限のハードルで臨床まで移行 |
以下は、活性化したヒトプライマリーT細胞へのCD19 CAR mRNAの遺伝子導入結果です。
高い細胞生存率を維持しながら、均一な細胞集団への高い遺伝子導入効率が示されています。
A)RNAの濃度毎のCD19 CARの発現率
B)RNAの濃度毎のフローサイトメトリーでの検出結果
C)未処理コントロール群に対する細胞生存率
CD19 CARの高い発現と高効率なゲノム編集ノックアウトを実現することで、CD19+腫瘍細胞を高い効率で殺すことができる実用的な「ユニバーサル」CAR T細胞の作製が可能です。
A)実験のワークフロー:sgRNAとCas9 mRNAを含むmRNA-LNPをプライマリーT細胞に加える。細胞を増殖してからCD19 CAR mRNA-LNPを加える。24時間後にCD19+ B細胞傷害試験を16時間行う。
B)TCRノックアウト効率の評価:Starting sampleは、TCR陰性集団を更に抽出するために選択されたTCR陰性サンプル
C)左:CAR mRNA-LNPで処置(細胞100万個あたりRNA 3.2μg)して24時間後のTCR+の細胞集団とTCR-の細胞集団のCD19 CAR発現率 右:非処置群と比べた細胞生存率
D)CD19+ B細胞(SUP-B15)の傷害アッセイ:全ての群でT細胞100万個あたりRNA 3.2μgで処置。UT(未処置)T細胞、TCR+/CAR+ T細胞、遺伝子編集されたTCR-/CAR+ T細胞を、E:T(エフェクター細胞と標的細胞の比率)を変えて比較(T検定もしくは分散分析を使用)
GenVoy-ILM™ T Cell キット mRNA用はNanoAssemblr® Spark™もしくはNanoAssemblr® Ignite™向けとなります。
探索からプレクリニカルまで安心してスケールアップが可能です。NanoAssemblrのマイクロ流体プラットフォームを利用することで、どのスケールでも均一で安定した結果を得ることができます。
以下は、探索からプレクリニカルまでシームレスにスケールを変えることができることを示すデータです。
A)GFPの遺伝子導入効率 B)CD19 CARの遺伝子導入効率
C)標的であるT細胞受容体(TCR)ノックアウトのレベル D)stRNA・mRNAの導入によるダブルターゲット(TCRとCD52)ノックアウト
E)CD19+ B細胞(SUP-B15)の機能障害(共培養して16時間後)
上記全ての実験において、プライマリーヒトT細胞へのRNAの投与量は、細胞100万個あたり3.2μgであった。RNA-LNPは、GenVoy-ILM T Cell キットのプロトコル(Spark向けもしくはIgnite向け)の通りに作製した。遺伝子発現と遺伝子ノックアウトはフローサイトメトリーで検出した(最小n=8のRNA-LNP作製、n=2のドナー)。機能傷害評価はフローサイトメトリーで検出した(n=2のRNA-LNP作製、n=2のドナー)。エラーバーは、T検定を使って評価された統計的な有意性を持つ標準偏差を表す。
標準的なT細胞作製ワークフローであれば問題なく適用可能です。mRNAによる遺伝子発現、CRISPR Cas遺伝子編集、どちらのアプリケーションにも対応します。
以下は、NanaoAssemblr® Ignite™でRNA-LNPを用意した後のワークフローの例です。
※掲載商品の仕様及び外観は、予告なく変更される場合がありますので、ご了承願います。