UnipicK™は、バキューム方式による1細胞・組織ピッキング装置です。殆どの倒立顕微鏡に対応しています。そのままの状態の細胞を、生存率に影響なく瞬時に回収することができ、様々なダウンストリーム実験に利用できます。操作に熟練した技術は不要で、簡単で直観的な操作により、誰でも初めから上手く使いこなせます。培養皿・プレート・スライドガラスは、普段使用しているものを利用できます。消耗品は、ガラスキャピラリーユニットのみで、非常にエコノミーなシステムです。
● | バキューム方式により、レーザーマイクロダイセクションに比べて大幅にコストダウン |
● | 細胞・組織の前処理不要--->簡単操作、細胞への負荷なし |
● | 接着状態の培養細胞から細胞を一つ一つ回収 |
● | 組織切片から細胞を一つ一つ回収 |
● | 組織切片から標的領域を回収 |
マイクロダイセクション・シングル細胞解析・ゲノミクス/トランスクリプトミクス/プロテオミクス研究・細胞のクローニングなどの目的にご利用いただけます。
UnipicK™を用いれば、普段お使いの培養皿・ウェルプレートから細胞を1つ1つ即座に回収できます。研究室の顕微鏡にセットして、細胞を観察しながら狙った細胞をピックアップします。細胞は、トリプシン処理など前処理は一切不要で、培養皿に接着したままの状態で、最大およそ25個/分程度のまでの回収が可能です。この回収が細胞の生存率に影響を与えることは、殆どありません。また、細胞をピッキングする時の容量は、1回あたり最小15nLと非常に微量です。
市販の培養皿からのGFP陽性CHO細胞の回収。
回収した細胞は、クローニングや1細胞解析など様々な研究に利用可能。
単離したCHO細胞のクローン増殖。
写真左:1日目、右:16日目。
試料に固定された1精子細胞の回収。
厚さ5-300μmの組織切片からマイクロダイセクションを行うことが可能です。ネイティブ(生)切片、新鮮凍結切片、スクロース処理切片を利用することができます。回収されたサンプルの核酸やタンパク質は高品質で、トランスクリプトームシークエンシング(NGS)やプロテオミクス研究を含む、どんなオミクスワークフローにも完全に対応します。
写真左:ラット小脳のプルキンエ細胞の回収。
写真右:ラット脊髄前角の運動ニューロン1細胞の回収。
写真左:マウス脳のマイクロダイセクションの例。
写真中:高品質なRNAが、回収した脳組織から単離された(RIN>9.0)。
写真右:回収した歯状回から単離したタンパク質の2Dゲル。劣化は見られない。
UnipicK | UnipicK+ | A-picK | |
操作 | アナログ | デジタル | デジタル |
吸引ポンプ | 〇 | 〇 | 〇 |
吐出ポンプ | - | 〇 | 〇 |
吸引吐出強度(kPa)・力(pN)表示 | - | 〇 | 〇 |
細胞接着力評価 | - | 〇 | 〇 |
スタンバイ時の高さ調整 | - | 〇 | 〇 |
キャピラリー速度調整 | - | 〇 | 〇 |
キャピラリー高さ位置表示 | - | 〇 | 〇 |
回収回数の表示 | - | 〇 | 〇 |
操作時間・ピッキング時間の表示 | - | 〇 | 〇 |
手動/自動パルス打ち | - | 〇 | 〇 |
ランプ関数機能 | - | 〇 | 〇 |
キャピラリースタンバイ高さ設定 | - | - | 〇 |
複数の標的を事前に選択 | - | - | 〇 |
自動回収・自動吐出 | - | - | 〇 |
固定組織向け設定画面 | - | 〇 | 〇 |
電動ステージ(メルツホイザー社)との連動 | - | 要アップグレード | 〇 |
対応顕微鏡 | 様々な倒立顕微鏡 | 様々な倒立顕微鏡 (アップグレード後はA-picKに同じ) |
オリンパスIX51/IX71/IX81 IX53/IX73/IX83、 ニコン Eclipse MA100 |
装置の設定
ラット脳切片からシングル細胞のピッキング(回収と吐出):
細胞:ラットプルキンエ細胞
装置の案内
培養細胞A549の1細胞ピッキング(回収と吐出)
※掲載商品の仕様及び外観は、改良の為予告なく変更される場合がありますので、ご了承願います。