CASYセルカウンター&アナライザーは、トリパンブルー等の染色なしで、非侵襲的に細胞数や生存率を極めて正確に計測する、インターナショナルゴールドスタンダード(※)装置です。
「幅広い用途」、「高性能」、「楽なメンテナンス」に加えて、完全な「再現性」と「耐久性」を実現します。「高速処理が可能」で、「ランニングコストが安い」ことも特徴です。
下記のように幅広い測定実績があります。
動物細胞(プライマリー細胞・T細胞・PBMC・iPS細胞・間葉系幹細胞など多数)
酵母やバクテリア
寄生虫
花粉
以下の測定が、わずか数秒で可能です。
● | 細胞数 | 総細胞カウントと生細胞カウント |
● | 細胞生存率 | トリパンブルー等の染色材を使用しない非侵襲な計測 |
● | 細胞サイズ分布 | 高分解能(標準0.1μm以下)で広範囲なダイナミック測定範囲 |
● | 細胞体積 | 非常に正確なダイレクト体積測定 |
● | 細胞凝集 | 細胞凝集ファクターを解析し、自動補正が可能 |
● | 細胞残屑 | 細胞溶液の品質コントロール |
※2,000以上の文献でCASY装置が利用され、数え切れないほどの学位や博士論文でもCASYが利用されています。CASY装置は、アカデミア・インダストリー両分野の研究開発において認められた存在です。CASYテクノロジーは、セルカウント・分析において、20年以上にもわたるかつてない実績を擁します。
CASY セルカウンター&アナライザー
● | シンプル | 染色無し、前処理無し |
● | 速い | 測定は10秒以下 |
● | 独自 | 体積をベースにした検出と凝集補正機能 |
● | 信頼性 | 高い再現性(PBMC、細胞治療、免疫治療、バイオ製造など重要な用途においても) |
● | モジュール式 | 必要に応じてCASYを構成 |
● | 細胞QC | 生存率、細胞寸法分布(0.7-120μm) |
PBMC:構成細胞集団の割合をドナーごとに比較
3人のドナーから採取したPBMCを測定した結果です。
ドナーによりリンパ球・単球の含有割合は異なりますが、CASYの測定結果を重ね合わせて表示することでそれらを可視化し、用意に比較することが出来ます。
赤色のグラフはバランスが取れており、青は単球の割合が高く、黄はリンパ球の割合が高いことがわかります。
合計細胞濃度、リンパ球・単球それぞれの細胞濃度、各細胞種の割合(%)をわずか30秒ほどで測定できます。
ヒトiPS細胞:機械的な細胞分散は不要で、凝集体も含めた細胞数測定が可能
トリプシン(オレンジ)、アキュターゼ(緑)、EDTA(赤)で処理したヒトiPS細胞の測定結果です。
機械的な細胞分散法を使用する必要が無いため細胞に不必要なダメージを与えることが無く、正確な生存率を知ることが出来ます。
また凝集補正(Aggregation Correction)機能により、用いる酵素の種類や凝集度合いに左右されない、凝集体を構成しているシングル細胞も含めた細胞数の測定・算出が可能です。
S. Cerevisiae(出芽酵母):野生酵母コンタミネーションの検知
正常なラガー酵母(緑)と野生酵母のコンタミネーションが発生したサンプル(赤)を測定し、重ね合わせ比較した結果です。コンタミネーションが発生したサンプルは、正常なものと比較して細胞サイズが変化していることをグラフから視覚的に読み取ることが出来、細胞濃度測定と生存率を高精度に行えます。
酵母胞子:半数体と2倍体を区別
コウジカビ(Aspergillus niger)を測定した結果です。半数体(黄)と2倍体(青)を明確に区別出来ています。他種胞子にも応用可能です。
バクテリア:簡便で正確な細胞濃度測定
45秒〜の短時間で、細胞濃度測定と体積測定に基づいた細胞サイズ測定が簡単かつ正確に行えます。様々な種類のバクテリアに対応しており、バクテリアの形状に関係なく測定できるうえ、凝集体の測定も可能です。
CASYテクノロジーは、Electrical Current Exclusion (ECE)原理を用いて、粒子や細胞が小さな測定ポアを通過する時に生じる電気抵抗シグナルを読み取るものです。電気抵抗シグナルは、細胞の粒径や伝導性によって変化します。生細胞は、極性のある膜を持ち、高い抵抗シグナルを生み出します。死細胞は、極性がない膜や完全に破壊された膜により、低い抵抗値を示します。
測定ポアを通過する1細胞のシグナルは、1MHzの高周波数で分解されます。そのため、測定曲線の下側の面積=積分を簡単に算出することができます。この積分データが、細胞の大きさに直接比例する唯一のパラメーターと言えます。この積分データは生細胞・死細胞・細胞残屑ごとに異なり、粒径とその分布は非常に正確に記録・分析されます。
CASYのもう一つの特徴は、広範囲なダイナミック測定範囲です。例えば150μmのカウンティングキャピラリーは3.2-120μmに対応しており、死細胞・生細胞の細胞残屑から数百細胞からなる細胞凝集まで、広範囲にわたります。これは他のセルカウンターでは実現できません。カウントイベントの回数を限定することにより、CASYは、カウンティングキャピラリーを同時に通過する複数の粒子を処理する数学的な概算を必要としません。各細胞や各粒子は、一つのカウントイベントとして分析されます。
特徴 | メリット |
センサーがサンプル溶液に直接浸っている | エラーなし・沈降による細胞のロスなし 細胞凝集の正しい分析 |
染色なし・非侵襲で、細胞数や生存率の測定 | 弱い細胞やダメージを受けている細胞に対しても正確な生存率 核フリーの細胞は死細胞として算出 |
広範囲なダイナミック測定範囲 | 1つ1つの分析が、細胞残屑から死細胞・生細胞、更に生細胞の大きな凝集までをカバー |
高分解能(標準0.1μm以下)なサイズ分布 400以上のサイズチャネル有 |
一目で全ての結果を確認可能 |
粒子体積から計算される凝集ファクター | 凝集しやすいタイプの細胞からも正しい結果 |
使い捨ての専用カウンティングチャンバーやスライドが不要 | 1回の測定あたりのコストが低い |
短時間で測定 - 1回あたり10秒から1分 | すぐに結果確認 待ち時間による沈降による測定影響のリスクなし |
CASYセルカウンター&アナライザーは、非侵襲で染色不要、耐久性に非常に優れ、簡単操作、メンテナンスの必要性ほぼなし、と様々な利点を併せ持つ装置です。そして、装置間や研究室間での再現性も保証されます。3種類のカウンティングキャピラリーを使用することにより、0.7μmから120μmまでの大きさ、藻類・バクテリア・酵母から原核/真核細胞までを、1台で測定することができます。
● | 認定を受けた追跡可能な生涯キャリブレーション |
● | カウンティングキャピラリーの自動電子監視。手動コントロールの必要なし |
● | あらゆる重要なずれや測定エラーに対応するQAシステムチェック |
● | GLP/GMP準拠 |
● | FDAの21 CFR Part 11(電子記録・電子署名に関する規約)適合(オプション) |
● | 粒度分布測定の国際基準であるISO 13319に準拠 |
● | ファンが無く、クリーンルームでの使用が可能 |
以下のリンクをクリックするとご覧いただけます。
How to count cells with CASY TTC Cell Analyzer
測定原理 | 100万回測定/秒での電気パルス面積解析 ISO13319に準拠 |
生存率判定 | Electrical Current Exclusion (ECE) |
ダイナミックレンジ | 体積 1:70,000 直径 1:40 |
測定サイズチャネル | 512,000 |
表示サイズチャネル | 1,024 |
測定レンジ | 0.7-120μm |
分解能 | 1:512,000 |
標準測定時間 | 10秒 |
標準サンプル量 | 10-100μl |
写真 | 品番 | 品名 |
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C-CUPS | CASY カップ [1,800 ヶ] |
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C-RACK | CASY ラック |
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C-TON | CASY トン [10 リットル] |
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C-CLEAN | CASY クリーン [500ml×3 本] |
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C-BLUE | CASY ブルー [30ml×4 本] |
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C-DISPENSER | CASY ディスペンサー 2〜10ml |
※掲載商品の仕様及び外観は、改良の為予告なく変更される場合がありますので、ご了承願います。